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夜明け前の海沿いを走る二人

A SHORT NOVEL × THEME SONG PROJECT

夜を追い越した
僕らのこと

忘れたくない。
それでも、朝は来る。

これは、夏の終わりに置いてきた夜の記憶。

02:13
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01 / STORY

ABOUT THE STORY

思い出は消えない。
ただ、少しずつ形を変えて
いく。

夏になると、桐島の右耳には潮風のようなノイズが混じる。兄を失ってから人との距離を置いていた彼の前に現れたのは、七瀬透子だった。

深夜の国道、青い自販機、ぬるいサイダー、海沿いの防波堤。二人だけの夜は、やがて忘れられない夏の記憶になる。

一年後の八月二十七日、午前二時十三分。桐島はもう一度、あの夜の向こうへ走り始める。

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「走れば近い」
— TOKO NANASE
朝の駅へ向かう二人

02 / NOVEL

夜を追い越した
僕らのこと

白井凪 / 全9章

夜の記憶を辿るように始まる物語を、サイト内の専用リーダーで最初から最後まで読めます。

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03 / MUSIC + LYRICS

夏が終わる
速度

three notes(白井凪)

小説の中に残った国道、潮風、青い灯り、午前五時の海を音楽へ。

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夏が終わる速度 ジャケット
THEME SONG 夏が終わる速度
LYRICS

夏が終わる速度

白井凪
走って走って夜を追い越してしまえよ
僕ら傷ついたままでも光になれる気がした
サイダーの泡みたいに消えてしまう青春でも
君の声だけはまだこの胸で鳴っている
潮風みたいなノイズがイヤフォン越しに夏を連れてきた
眠れないまま飛び出した午前二時の国道沿い
自販機の青い灯り揺れる影とアスファルト
「未来なんて知らない」って君は静かに笑っていた
失くしたものばかり数えて 大人になっていくなら
せめて今だけは馬鹿みたいに叫びたかった
走って走って夜明けを奪いに行こうよ
君と壊れた世界なら少し綺麗に見えた
ラムネ瓶の向こう側滲んでいく街灯り
忘れたくないものが増えていくのが怖かった
コンビニ前の沈黙と湿った風の匂い
遠くで始発電車が夏を連れ去っていく
君の横顔だけが妙に大人びて見えて
言葉にできない孤独をずっと抱えている気がした
海沿いの防波堤 黙ったまま座っていた
「この夏が終わってもちゃんと覚えていて」
君のその一言が今も胸に残ってる
走って走って季節を追い越してしまえよ
僕ら不完全なままで生きていける気がした
青すぎる夜の中心だけ燃えていた
君と見たあの空は今も胸を刺している
走って走ってもう戻れなくていいよ
夏の終わりだけが綺麗で苦しかった
午前五時の海に白い光が落ちていく
君のいない季節だけが静かに続いていく
02:13

05 / CREATOR

白井 凪

NAGI SHIRAI

眠れない夜や帰り道に、
そっと寄り添う音楽と物語を。

小説と音楽を中心に、夜、記憶、喪失、夏の終わりをモチーフとした作品を制作しています。

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06 / MESSAGE

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